はてなわんわんワールドがネトゲと違うところ

はてラボで実験的にサービスされている、はてなわんわんワールドを少し試して見た。びわ湖わんわん王国(の跡地)の近所に住んでいるうちとしては、これは要チェックだ(ぇ。

すこし、わんわんワールドの中をうろうろして感じたのは、まるでネトゲだな、ということ。ぶらぶら歩き回ると、しゃべっている人もいれば、zzzになっていてその場にいるだけの人もいる。お互い勝手にやってる。でもなんか、おんなじこのサービスの世界にいるってことが、それぞれの間にちょっとした安心感みたいなのを作り出していて、居心地は悪くないんだよね。これは、ラグナロクなんかのネトゲでも感じたことだ。

ただ、ネトゲと違って、はてなわんわんワールドでは、マップがリアルの世界になっているのがおもしろい。はてなわんわんワールド内で自分がいる場所自体に、普通のネトゲとは違う意味付けが生まれている。その意味付けって言うのが、自分が生きているリアルの世界に直接関わってるんだよね。

はてなわんわんワールドのマップに、はてなわんわんワールドのシステムが意味付けをしてるってことは、ほとんど*1ない。どこそこにアイテムが売ってるよとか、どこそこにはこういうダンジョンがあるよ、ていうイベントはマップのどこにもしこまれていない。はてなわんわんワールドのシステムからみたマップは均質だ。

じゃあ、なんで場所に寄って人が集まったり、集まらなかったりするのかっていうと、はてなわんわんワールドのマップ = 世界地図 の各ポイント場所にそれぞれのユーザが意味付けをしてるってことになるよね。だから、うちが住んでいる草津のこの場所に特別な意味をもっているひとは少なくても、はてな本社に意味を持っている人は多いので、その付近にはたくさん人がいる。砂漠のど真ん中(サテライト推奨)に意味を持っている人は少なくても、ピラミッドには意味がある。

この意味付けは、バーチャルなものではなくて、リアルだ。われわれの普段の生活の延長上にあるものだ。だから、ある意味付けをもとに人が集まって、そして、われわれのリアルに還元できるようなそういうものを生み出せる可能性がある。

このサービスは、ユーザそれぞれの地図への意味付けという自由でリアルなものの上で動くことが出来る。自由でオープンソース的な発想を生む可能性があるとおもう。そして、リアルだ。これが、はてなわんわんワールドとネトゲとの違いだと思う。

はてなわんわんワールドがうまく働けば、地図上のポイントをキーに知を集中できるかもしれない。はてなマップも同じように働きそうだけど、よりリアルタイムで直接的に人と人とがつながるという意味では、はてなわんわんワールドがかなり良いと思う。

さて、技術的には、Google Maps APIがメインで、AJAXがふんだんに使われてたりするのが見える*2のでかなりかっこいいサービスだと思う。だが、はてなわんわんワールドがうまく知を集合させるようにうまく働くために一番必要なのは、つかってくれるユーザの数だ。たとえば、これを作り出せる技術があっても、はてなのように大量のユーザを集めることはできない。となると、これははてなにしかできないことなんだよな、と思う。

*1:はじめて使った時のスタート位置が渋谷とかはちょっとした意味付けだと思う。

*2:裏もすごいんだろうけどわかんねい。